コロナ禍で遠出がままならない今日この頃。

ですが、こんな時こそ、地元の良いところを見つける絶好の機会。

今回は、インスタグラムなどで写真映えすると話題！　美しい「花手水（はなちょうず）」が見られると噂の、埼玉県上尾市畔吉（あげおしあぜよし）の徳星寺（とくしょうじ）さんを、編集部が調査しました！

※花手水の設置場所や花の内容などは取材時のものです。

■もくじ■

花手水とは？

上尾市の花手水スポット・徳星寺を《地図で探す》

水に浮かぶ小宇宙・花手水を見に行ってみた

撮影が楽しい！　花手水の撮り方いろいろ

花手水への想いをインタビュー

花手水とは？

花を浮かべた手水舎（※）のこと。もともと、水がないときに草花や草花においた露で手を清めたことを「花手水」と指していましたが、2017年に京都府の楊谷寺（ようこくじ）が手水舎に紫陽花を浮かべたことで、その美しさから全国的に存在が認知されました。

新型コロナウイルスの感染を防ぐために、手水という作法が禁止されている寺社が多い中、そのかわりに楊谷寺のように手水鉢を花で飾ろうという動きが、全国の寺社で広がっています。

（引用サイト：一般社団法人エンジニアリング協会ブログより）

※手水舎：参拝の際に手と口を清める水場のこと

地図で探す

花手水が見られる徳星寺へは、JR北上尾駅西口よりバスで約10分。地図アプリでは「徳星寺」または住所「埼玉県上尾市大字畔吉751」などで検索。駐車場あり。

水に浮かぶ小宇宙・花手水を見に行ってみた

編集部は、地図アプリで迷うことなくお寺の駐車場に到着。

徳星寺の花手水は、誰でも自由に見学・撮影することができます。山門から境内に入るとすぐ左手に手水舎、そして本堂前に手水鉢を見つけることができました。手水鉢のひとつひとつには、見頃の花が隙間なく何十個と敷き詰められており、とても贅沢です。

地域をあげて花手水を盛り上げる動きも見られる昨今ですが、こちらのお寺の花手水は独自の取り組み。地元の生花店で手配し、猛暑になる夏季を除き、週に一度の頻度で花を入れ替えているそう。

撮影が楽しい！　花手水の撮り方いろいろ

花手水への想いをインタビュー

天台宗東高野山遍明院徳星寺　住職・伊藤亮昭さんにお話を伺いました。

ーー花手水を始められたのはいつごろですか？

「ちょうど1年ほど前（2020年秋ごろ）です。法要が重なり、いただいたお花がたくさん集まって。お参りに来る皆様にも楽しんでいただこうと始めました」

ーー見に来られる方は多いですか？

「散歩がてら通りかかるご近所の方もいれば、東京などからはるばる来られる方もいます。最近では『花手水巡り』と称して、県内の花手水スポットである川越市や行田市とあわせて当寺を訪れる方や、御朱印巡りに来られて、御朱印を待つあいだに写真を撮っていかれる方などが多いですね」

ーーコロナ禍で手水舎の使用を控えるかわりに、花手水で参拝者に楽しんでもらおう、という神社仏閣も増えています。花手水にはどんな想いがありますか？

「もともと『上尾市を盛り上げたい』『神社仏閣の敷居を下げたい』という想いがあり、絵入りの御朱印や、神社との御朱印コラボ、近隣の観光スポットのご案内などを積極的に行っています。花手水を通じて、当寺や上尾市のことをより多くの方に知っていただき、気軽に立ち寄っていただけたらうれしいです」

ーーこちらはいつ来ても花手水が見られるのでしょうか？

「現在のところ継続予定ですが、最新の情報はホームページやインスタグラムをご確認いただくか、お電話でお問い合わせをお願いします」

＊徳星寺公式ページはこちら

ーーありがとうございました！

近年、イベントや飲食店の店先などでも見かけるようになった花手水。もしかしたらあなたの身近にも、小さなパワースポット「花手水」があるかも？　ぜひ見つけてみてくださいね。