まいぷれ編集部が行く!
次回2025年10月4日(日)「おけがわ手づくりマーケット」

他県からの出展者も多く、にぎわう会場
桶川市のべに花ふるさと館で、偶数月(2026年は8月を除く)の第一日曜日に開かれ、次回2026年10月4日(日)で66回を迎える人気のマルシェ「おけがわ手づくりマーケット(おけてま)」。開場前から行列ができるほど、多くの人が楽しみにしています。
なぜ、これほど人気なのでしょうか。6月7日の開催を訪ねました。
午前10時の開場を前に、べに花ふるさと館には敷地外まで長い列ができていました。
この日も、地元桶川市の「ROX design」をはじめ、県内外から個性豊かな作家が約60店が参加。出店には審査があり、独自性のある手作り作品が並ぶのも「おけてま」の魅力です。

バラエティーに富んだ出演者のコンサートも人気です

スイーツそっくりのキャンドルが作れる「くれよん」は市内から参加

オリジナルの似顔絵スプーンが作れる「花音 フラワーリングガーデン」

髪や目のパーツごとのデザインを選ぶだけで、一点物が完成!
(お店提供写真)

ポルトガル料理などあらゆるグルメが楽しめるキッチンカー
川越市の「GO!ON」は、革靴初心者向けのイージーオーダー専門店。シューフィッターなど3つの資格を持つ店主が、一人ひとりの足を丁寧に測定し、フィッティングまで行います。
「オーダーメードの革靴なんて、とんでもなく贅沢。ハードルが高い……」と思いきや、意外にお手頃価格! パーツごとに選ぶセミオーダーならではだそう。
「靴のこと、足のこと、知らない人がほとんどですよね。マルシェイベントだと店に入りやすいですし、何でも聞いてもらいたいですね」と笑顔で話します。
実際に、既製品では合うサイズが無かった足の小さな男性が、自分好みの一足をとてもうれしそうに悩んでオーダーしたこともあったと言い、店主もうれしそうに相好を崩しました。

足、靴、歩きの悩みを相談できる「GO!ON」

革の風合いが楽しめるお気に入りの一足が手軽に作れます

「サンダルが好きなんです」という店主

スニーカーを飾るこんなかっこいいアイテムも!
プロレスラーの覆面がアイデアの源だそう
伊奈町の「はねうさぎ」は、自然素材の布を使った女性向けの洋服や小物を制作しています。ふんわりしたスカートや八分丈のガウチョパンツは、ほんわかした大人かわいいデザイン。加えて、体形をカバーしつつ動きやすい仕立てです。
なんといっても売りは、両サイドのポケットです。スマホが入るので手ぶらで買い物に行け、手を入れてリラックスすることもできる、既製品の女性服の飾りポケットとは違う実用的なものです。
「このパンツは、お客様が必ず替え用に2本、3本と買われますよ」と笑う店主は気さくで、つい服の話が弾んでしまいます。
なんと、実は元・経済産業省の官僚。「だから、これを見て」と示したのは、服の洗濯表示や組成表示のタグ! 「家庭用品品質表示法」やJIS(日本産業規格)で義務付けられているもので、「コンプライアンスを大事にしています」と茶目っ気たっぷりに笑います。

すてきな布で作る実用的なアイテムに目移り必至

おしゃべりも楽しい、はねうさぎさん
どの商品もかわいいだけでなく、「そうそう、これが欲しかった!」というアイデアが詰まっています

さすが元国家公務員! 法令と消費者を守る、洗濯表示
はねうさぎの店主は、お客さんとして「おけてま」に通っていた頃から、「いつか作家として出店したい」と思い、技術を磨いて応募したそうです。
「出店する作家さんも作品もクオリティーが高くて、お客さんもいい方ばかりですよね」
そんな「おけてま」を11年前に始めたのが、菅又春香さんです。
元は札幌市在住で、天然石のアクセサリーブランド「きらきらsun」を営む菅又さん。大手雑誌社の書籍で取り上げられ、ネットやイベントでの販売で人気を集めていました。
13年前に埼玉へ転居すると、札幌と比べ、埼玉ではマルシェなどイベントが少ないことに驚いたと言います。そして「埼玉の人は東京に遊びに行ってしまう」と気づくと、一念発起。知り合いもいなかった桶川で、知人とマルシェを立ち上げました。
運営には、菅又さん独自の考えがあります。
例えば、お客さんから「高いね」「おまけが欲しい」と言われても、安易に値下げなどに応じないことを出店者に徹底。作家の仕事や作品の価値を守るためです。
また、出店者についても、作品クオリティーだけではなく人柄も重視し、SNSの発信内容によっては出店を見送ることがあるといいます。これもトラブルを防ぎ、お客さんも作家も気持ちよく過ごせる場をつくるためです。
出店者が激減したコロナ禍も、激増したコロナ禍明けも、こうした方針を遵守。信頼を積み重ね、今では来場者、出店希望者ともに多く集まるイベントになりました。

全国にファンがいる菅又さんのブランド「きらきらsun」

宇宙や自然を思わせるデザインの天然石アクセサリー

菅又さん(右)の元には吉見町からも、作品のピアスを着けたファンが訪れました
会場の近くに住む50歳代の女性は、約3年前に初めて訪れて以来、開催を楽しみにしているそうです。
「『何をやっているのかなー』と思って来てみたら楽しくて。それから開催を楽しみにしています」
きらきらsunの大ファンで、「星とか月のデザインがすごーくかわいい! そのピアスのために、この年齢で初めてピアスの穴をあけたの!」と笑顔で話してくれました。
マルシェイベントを続けることの難しさについて、元経産省官僚のはねうさぎの店主は「以前はこうしたイベントに補助金がたくさん出て、イベントが増えましたが、補助金が無くなるとイベントも無くなりましたね。補助金なしでもやれるというイベントは少ないです」と話し、「おけてま」を称賛します。
毎回、まちを一軒一軒巡ってのチラシポスティングは欠かさない菅又さん。その一方で、桶川市の「桶川市子ども・子育て応援基金」への継続的な寄付も行い、この春に2度目の感謝状が贈られました。
菅又さんは「『桶川は何もない』って言う人は見る目が無いですね。なんでも東京基準で考えてしまって、こののどかな景色を楽しめないなんて。日常を楽しめるよう、自分で何かをすればいいんです」と、カラッとした笑顔を見せます。
「無いもの」を嘆くのではなく、自分たちで「楽しい」をつくる。
そんな思いから始まった「おけてま」は、作り手とお客さんをつなぎ、こだわりの作品や作家とのふれあいの思い出で、桶川の日常に楽しみを生み出し続けています。





年代問わず、デートでも家族連れでもおひとり様でも楽しいマルシェ
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
上尾市本町3-7-3 岡村ビル
[ イタリアン、バー ]
ヨーロッパ野菜を使い、たっぷり手をかけたイタリアン
上尾市宮本町14-16
[ 中華料理 ]
上尾で味わう絶品の本格中華
上尾市緑丘3-3-11-2 P・A・P・A上尾ショッピングアベニュー1F
[ カフェ・喫茶店 ]
厳選手作りメニューとくつろぎ空間で、自分だけのCAFE時間を