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新幹線高架下に響く伝統の音色 倉田の囃子【埼玉県桶川市】

倉田囃子保存会が守り伝える桶川市指定無形民俗文化財(倉田氷川神社)

桶川市倉田地区に伝わる、桶川市無形民俗文化財の「倉田の囃子」が、2025年10月15日の早朝に倉田氷川神社で行われました。

新幹線の高架のすぐそばにある倉田氷川神社

由緒書には、南北朝時代の倉田孫四郎基行の屋敷の

鬼門除けとして創建されたと考えられるとあります

屋根付きの大きなベンチ

春は桜が見事だそう

かつては子どもたちとともに

倉田の囃子は、同神社の春の例大祭と秋の祭礼で披露されます。

以前は7月14日の「村廻り」や翌日からの桶川祇園祭でも演奏しました。

 

「村廻り」では、地区内の家々を天狗と獅子がおはらい。縁側から土足で家の中を駆け抜け、玄関から出て行きます。

氏子総代の70歳代男性は「子どもたちも獅子舞の体の布をつかんで一緒に走ります。大きなお屋敷だと家が少し高くて、足が引っかかる子どもたちがみんな転ぶんです」と楽しそうに笑います。

 

しかしコロナを境に活動を縮小。市の文化財課の職員によると、ほかの地域も同様だそう。

伝統を守る倉田囃子保存会

5人が息を合わせて演奏します

空の上から先輩方が…

お囃子は、ツケ(附太鼓。小太鼓)2人、タマ(玉太鼓。大太鼓)1人、カネ(摺り鉦)1人、笛(篠笛)1人の5人で演奏します。

 

伝統を継承する倉田の囃子保存会は、現在40~70歳代の男性約10人。

30歳代で始めた笛の男性は「音が全然出ません」と苦笑します。

 

レパートリーの8曲のうち、この日は「屋台囃子」を演奏。

新幹線の高架下、鬱蒼と茂る木々に囲まれた境内に、ささやかで、どこか懐かしい音色が響きました。

 

約15分間の演奏。最近、退職を機に約40年ぶりに地元に戻った60歳代男性は、「町並みは変わりましたが、やっぱりいいですね。うまいですよ」としみじみ。

70歳代の保存会会長は「40年前、長老に言われて始めました。やっていると楽しいですけどね。空の上から先輩方が続けるよう言っている気がしますね」と微笑みました。

 

その後、当番たちが鳥居前に大きなのぼりを掲げます。そして稲作の終了や豊作を祝っていたという祭礼の日の始まりが告げられました。

早朝、祭礼の当番たちが見守る

境内に太鼓、笛、カネが響く

和気藹藹のぼりを掲揚する当番たち

のぼりで威厳あるたたずまいに

倉田地域の崇敬を集める倉田氷川神社の本殿

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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