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桶川べに花まつり|初夏を彩る伝統の花の祭典

【桶川市】桶川べに花まつり 雨の中で紅花、グルメ、ショッピング楽しむ

江戸時代の桶川の特産品紅花を市民が復活、まちを盛り上げる

初日は雨のスタートでも多くの人出が

桶川市内数か所の会場で「第29回桶川べに花まつり」(桶川市べに花の郷づくり推進協議会、桶川市、桶川市観光協会主催)が、2026年6月20日と21日に開催されました。

 

今回は、雨にもかかわらず開催前から多くの人が詰めかけた、初日のメイン会場・道の駅べに花の郷おけがわの様子をお伝えします。

紅花がつなぐ桶川の初夏 べに花まつりに多くの人出

桶川を代表する大イベントとあって、会場には近隣市町や他県の友好都市の代表が駆け付け、開会式が盛大に行われました。

主催の桶川市べに花の郷づくり推進協議会会長があいさつ

大野元裕埼玉県知事も駆け付けました

近隣自治体マスコットも集結!左から上尾市のあっぽ、アッピー、鴻巣市のひなちゃん、桶川市のオケちゃん

左から栃木県真岡市のもおかぴょん、北本市のとまちゃん、埼玉県のコバトン&さいたまっち、企業のざっくぅ、伊奈ローズちゃん&伊奈ローズくん

「第17回べに花写真コンテスト」のグランプリ受賞者などの表彰

桶川をはじめ市内外の味覚やグッズがいっぱいの物産市


国道17号上尾道路に面した道の駅駐車場には、市内外30以上の店や団体が出店。キッチンカーも約10台が集結しました。

市内からは醤油醸造会社や和菓子店など飲食店が自慢の逸品を販売。おもちゃ店には親子連れの行列が出来ました。

 

同じく紅花が特産というつながりのある山形県からは、紅花友好都市協定を結んでいる白鷹町の観光協会や、姉妹都市の飯豊町の店舗も参加。玉こんにゃくや米沢牛串など山形グルメを存分にPRしました。

雨が降ったりやんだりの天気でも続々来場

桶川市観光協会ブースはオケちゃん推し!

市内のダイニングバーなどキッチンカーがいっぱい!

目移りしてしまいます

山形県の郷土料理「玉こんにゃく」はスルメの出汁が効いています

郷土芸能のステージや動物愛護イベントも

ステージでは歌やダンス、バンド演奏などがイベントを一層盛り上げます。

市の無形民俗文化財の万作踊りを披露した「三田原万作連」。テンポが良く、時おりコミカルな動きがある踊りで、来場者の目を引き付けていました。

 

また、保護犬・保護猫の譲渡会も行われました。

引き寄せらるように訪れた愛犬家や愛猫家たちは、犬猫とのふれあいを楽しんだり、保護団体に話を聞いたり、チャリティーグッズを購入したりしていました。

三田原万作連による伝統の万作踊り

恒例となっている保護犬・保護猫の譲渡会も大にぎわい

保護団体「しっぽのしらべ」は手作り雑貨を販売

ひもを閉じると猫の形になる巾着も!

雨粒に輝く紅の花 今も苦労する栽培

雨に濡れていた満開の紅花畑

例年より1週間遅れで開催されたイベントですが、紅花は開花時期を合わせて栽培。初日は前日からの雨に濡れそぼっていたものの、一面に広がる黄や赤の花に、市民や観光客は熱心にカメラを向けていました。

咲き始めは黄色く、紅に変わる花色

個性的な花姿

花びら10g=花300個⁉ ゴールド級の貴重さ

案内する桶川市ガイドボランティアによると、染料となる紅花の花弁を約10g集めるのに必要なつぼみの量は約300個だそう。それを餅のようについて、発酵や乾燥をさせ、染料とするため、価値が「金」と比べて語られるのもうなづけます。

 

また、「稲荷神社には石灯ろうがあり、寄進した紅花問屋24人の名前があります」と言います。江戸時代当時、現在の山形から伝わった紅花は、桶川や上尾や久喜市菖蒲町エリアで栽培され、問屋も数多くいたそう。集積地でもあった桶川宿は、この花の恩恵をたくさん受けていたようです。

約10g分の花弁

花弁をついて乾燥させた紅餅(べにもち)

黄色から鮮やかなピンク色まで、色々に染めることができます

人気の「べに花染め体験」 赤色を出すのは一苦労

道の駅に隣接する川田谷生涯学習センター(桶川市歴史民俗資料館)でも恒例イベントが行われました。

 

参加申し込みが約1週間で埋まってしまったという人気の「べに花染め体験」。老若男女が、江戸の人を魅了した紅花色を体験しました。

 

午前の部を終えて、午後の部のための準備に追われていた市職員さんたち。大きなボウルの水の中で、花弁を入れた布袋をギュウギュウ揉んでいます。

 

水は鮮やかな赤色。「これが紅花の色ですか、本当にきれいですね!」と感心していると、職員さんたちは「水に入れると最初に黄色い色素が出てくるので、黄色が出なくなるまで洗うのが大変なんです」と笑います。

収穫も大変、染液を作るのも大変。なんと手間のかかる紅色でしょうか。

紅花染め体験会のため、紅花の色素を取り出す市職員さん

「桶川切り絵を楽しむ会」の切り絵体験も人気

小学生もチャレンジ! 上手です

伝統の紅色で再びまちを染めた桶川市べに花生産組合

さて、この大イベントの立役者といえば「桶川市べに花生産組合」の皆さんにほかなりません。化学染料の登場で需要が激減し、栽培されなくなった紅花を再び桶川の地に咲かせた市民たちです。

 

今年はなんと創立30周年。現在も約20人が紅花栽培を続けます。

 

「今年はいいですね。去年はだめでしたから」と言ってほほえむのは坂巻幸江会長。紅花栽培の大敵は高温で、「(草丈が)低くなってきたのは、温度が高いから。同じ種類を植えていても、気温で変わってしまうんです。年々低くなっている」と難しさを説明します。

 

また、開花期の雨も病気などの原因になるため、「今年はまつりが1週間遅れだから(花が咲き進んでいたのを)心配していたけれど、(そこに)雨も降ったから……」と苦笑します。

 

そうして手塩にかけた紅花の切り花は、飛ぶように売れていきました。なんと初日は午前でほぼ完売。人気の高さがうかがえます。

 

するとまた気がかりなことができてしまいます。「明日の分があるかどうか。もうみんなの畑には花が無いし、少しはあるけれど、(メンバーが)今ここにいるということは、切る人がいないでしょう?」。そう言って楽しそうに笑う坂巻会長でした。

紅花を令和にも咲かせ続ける「桶川市べに花生産組合」の坂巻会長(右)

白い品種もある紅花の切り花

桶川の紅花に関する展示もあります

桶川市歴史民俗資料館

住 所 桶川市川田谷4405-4

開 館 午前9時~午後4時30分

休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始

入館料 無料

ウェブ こちら

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。